鉄輪温泉 大分別府
２００６年3月旬
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お湯 |
風呂場 |
部屋 |
環境 |
値段 |
| 普通 |
普通 でもちょっと狭い |
良 | 良 |
\3000 時期や泊数によって前後します。 |
まだまだ自炊の出来る温泉宿がたくさん残っている九州地方!! 今回は四ヶ所の温泉地で自炊宿に泊まりましたが、何れも個性的で素敵な温泉でした。一つづつ紹介していきますね。
トップバッターは鉄輪温泉です。日本有数の温泉地、別府温泉の中にあります。久しぶりに賑やかな雰囲気の温泉地・・・。それでもいやみな感じはなく、こじんまりとしていてなかなかいい感じデス。カランコロンと下駄の音を響かせながら浴衣で歩きたい・・・そんな温泉地でした。最近衛星放送で全作再放送中の『男はつらいよ』シリーズ。寅さんファンの友人に薦められ見始めた正宏さんと結でしたが、今ではすっかり寅さんファンになってしまった2人。その2人に言わせると「ひょこっと角から寅さんが現れそう・・・」な温泉地だとのこと。「う〜ん確かに・・・。」
お湯で面白かったのはむしゆ。風呂場の隅にむしゆと書かれた小さな扉。「???」と思いドアを開けるとモワワワワァーンと蒸気が噴出し、なんとも言えない匂いが立ち込めます。覘いてみると、そこは天井の低い細長い部屋になっていて、なんと床一面に藁のような草が敷きつめられています。同浴していたおばあちゃんに聞けば、セキショという植物だとか・・・。以前は近くの川原にワサワサと生えていたそうですが、川が汚れるにつれて少なくなり、今ではこのセキショをしいての蒸し湯をしているところも少なくなったそうです。セキショの下の岩盤がかなりアチアチ。敷きつめられているセキショをかき集めて布団を厚くして寝そべってみたものの、一分も耐えられないような熱気でした。匂いもかなり強いし・・・。先程のおばあちゃんは若い頃は5分ぐらいは入れたそうですが、年を取ってからは恐ろしくて入れない・・・と話していました。たった一分でしたが、なんとなく頭がすっきりしたような・・・。効果の程を実感するほどじっくりと入って楽しむことは出来ませんでしたが、なんだかとても面白くて印象に残りました。
しっかし、この温泉宿で最も気に入ったのは、自炊の方法です。地獄蒸しと言われるこの調理法は、結構あちこちの温泉地で見かけますが、こんなに大規模に、しかも整った設備で楽しめる宿は初めて。とにかくとっても楽しかったです。地獄蒸しとは、吹き上げる蒸気で加熱する調理法です。写真左は歯釜をセットして、ご飯を炊いているところ。シュンシュンに蒸気の上がっている四角い蒸し場に歯釜をのせ1時間・・・。火加減などせずに、ふっくらご飯が炊けます。そんな区切られた蒸し場が真ん中写真のようにたくさん並んでいます。写真右は調理場にかけられている調理時間の目安表・・・どれもこれも試したくなってしまいます。たまたまマテガイを買っていたので、すこしお酒を振って蒸したら「ウモォーオイシイー」と家族みんな牛のようにうなってしまいました。卵豆腐もおいしくできましたょ。
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宿に接した路地のお店では、地獄蒸しセットというのが売られています。サツマイモ・卵・トウモロコシ、そして手づくりの肉まんがセットて\350円。これを調理場に備え付けのザルに入れ、蒸し場にセットして13分蒸し上げます。どれもホコホコに温まり幸せの味。手づくりの肉マンもかなりおいしくて大満足でした。 |
今回は九州を出る前日に、1泊しただけでしたから、本当に心残り・・・。今度来たら、絶対連泊してホカホカを思う存分楽しみたいものです。
翌日はフェリーで四国へ・・・。九州の最後を飾るにピッタリの楽しい温泉でした。