肘折れ温泉／初夏

『丸屋旅館｣

山形県最上郡大蔵村肘折れ温泉／２０００年７月上旬

半自炊・簡単な食事が２食ついて￥５０００

　くねくねと曲がりくねった山道を車で進むこと３０分。「こんな山の中にほんまに温泉があるんかいな・・・」と不安になり始める頃、突然温泉街が現われます。山の中に突然、こじんまりとはしているものの、お土産屋さんや宿が数十軒建ち並ぶ、繁華な？風囲気の町並みが現われるのですから、驚きます。　（・・・繁華といっても、歓楽的なそれ、とは違いますよ！）

この日の宿は、丸屋さん。以前雑誌で、自炊の出来る宿ということで紹介されていたのです。いつも、あまり予定を立てず移動するのですが、この時も、当日急遽予約を入れました。運良くすいていたので泊めていただくことが出来ました。

丸屋さんは自炊といっても、完全自炊と半自炊という、２パターンから選ぶことが出来ます。到着が遅くなりそうだったので、ご飯とお汁と漬物等を用意していただけるという、半自炊での宿泊をお願いすることにしました。（こういうスタイルの自炊は初めてでした。）簡単な調理で大丈夫なおかずを数品仕入れていったのですが、出されたお膳を見てびっくり！ご飯とお汁と漬物の他に、女将さんと若女将さんが近くの山で採ってきたという山菜のおかずが３品ついていたのです。たっぷりの天ぷら、おひたし、煮物がついて、充分満足できる食事でした。この和風ベジタリアンご膳と言えるような、素朴で身体にも良さそうな食事に、焼くだけでいい出来合いの餃子やインスタントのおかずは不釣合いな気がして、結局買っていったおかずには手をつけず翌日にまわすことにしました。それでも、充分満足でした。・・・連泊の場合は、ちょっと寂しくなるかもしれないので、何か仕入れていくことをお勧めします。自炊宿ですので、調理器具やガス台も、有料ですが貸していただけます。近くに、数軒のお土産品や缶詰や、ちょっとした生鮮品も買えるお店もあるので、現地でも仕入れることも出来ます。朝食も、夕食同様大変美味しく、これで、５０００円とは、感動ものでした。小さな小さな朝市もたちます。

お部屋もとっても居心地がよかった！たまたま空いていたので2部屋分使わせていただけて、ラッキーでした。木造の建物で、風囲気もＧｏｏｄ！です。

お風呂がこれまた素敵。最近新しく作り直したという浴室は２つ。石風呂と木をたっぷり使ったお風呂は、気持ちがよく大満足。この時は、連泊できなかったので回れなかったのですが、近くにちょっとおもしろい共同浴場もあるそうです。

今度はゆっくり行きたいとーってもお勧めの温泉です。

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