草の彩
秋色
EARTH COLOR

胡桃の葉、ブナの葉、ヤマハンノキの葉。桂の葉。ウリハダカエデの葉etc,秋にはいろんな木の葉で毛糸を染めます。紅葉する前の枝葉を分けてもらい、細かく刻んで煮出し毛糸を染めるのです。どれも緑の染材ですが、茶色やオレンジや灰色や深緑等等・・・淡くて深い色に染め上がるんですよ!そうして染めあがった毛糸を並べてみると、色付き始めた雑木林をみているよな色合いなので、やっぱりね・・・等と1人得心しています。

 今年は紅葉した葉でも染めてみようと思っています。漆やハゼの木は、秋には一際明るい真紅に紅葉します。その葉で黒が染まるとのこと・・・美しく紅葉した櫻の葉を集めて、数ヶ月水に漬け込んで発酵させ、その液で染めると沈んだエンジ色が染まるとのこと!木から落ちてしまった葉は染材としては使えないと思っていたので、そんな染め方をお聞きして本当に驚きました。紅葉した山を歩く楽しみが増えそうです。近くの林に山桜の木があります。秋も深まると、その木の下に、エンジ色の葉がたくさん散ってきます。娘と一緒に集めよう!今からとても楽しみです。

 もうすぐ長くて寒い冬がやってきます。静かな白い季節も今では大好きな季節となりましたが、木も眠り、草も眠る冬の来る前に、暖かな色を染めて、ポカポカセーターを編もうと思っています。

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